第4回ドクター座談会 レポート

9月17日、第4回医学会キッチンドクター座談会を開催しました。

今回は、日本における栄養療法の第一人者でもある新宿溝口クリニック院長の溝口徹先生より、「若々しさをアップしながら効率的に健康的に痩せる方法」を教えていただきました。

溝口先生は、日本初の栄養療法専用クリニックの新宿溝口クリニックを開設され、更年期障害、精神疾患、各種アレルギー、ガン、お子様の発達障害や自閉症及び不妊治療など幅広い疾患に対してサプリや食事療法での治療や、アスリートをはじめとするプロフェッショナルの方々への食事指導など、幅広くご活躍されてらっしゃいます。

栄養療法はこ~んなに幅広い疾患に有効とは、やはり食事の大切さを実感します。溝口先生ご自身、以前酷いアトピーと花粉症に悩まされていたと、そこで栄養療法と出会い実践していく中で、お肌が綺麗ですね!と今では言われるほどアレルギー体質が改善したと。まさに実体験に基づいた診療をされています。

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さて、食事の重要性は世の中でも謳われていますが、プロスポーツ選手は食の重要性を非常に理解されていると。

「今日の体は昨日までの食事でできている」

これは誰の言葉でしょうか?!
正解は・・・野球のダルビッシュ選手です。まるで食事はトレーニングの一環のような位置付けに聞こえますね。イチロー選手も毎日同じ献立を食べいる、ジョコビッチ選手もグルテンフリーにして食事を変えて優勝したなど、スポーツ界では食事によって結果が左右するというのは常識なのかもしれません。

また、食べ物はその人となりが出るとも言われているようで、「自分を変えたかったらまずは食べ物を変える!」というのが実は効果的なようです。

確かに、肉食系、草食系という言葉があるほど、食べている物とキャラクターには関連があると思います、そして例えば私の場合、仕事がハード、重要なプレゼンの前など戦っている!という状況の時はお肉が食べたくなったりします。そう考えると、自分が食べたくなるものから、その時の心理状態がわかっちゃうかもしれませんね。

そして、オーソモレキュラーの原則は、食べ物を変えて心や体の状態を良くすること、ですので今日からの食事で、未来の自分を変えることができる!
自分を変えたかったら食事を変えよう!ということなんですよーと溝口先生がわかりやすくオーソモレキュラーの原理を説明してくださいました。

それでは本題のダイエットのお話ですが、ダイエットの大敵と思われているものは脂質。しかし、脂質は実は重要な役割を果たしているので、ノンオイルにしてしまうのは身体にネガティブな影響を引き起こす可能性があると。

そもそも人がサルから進化した過程でキーとなったのが脂質。もともとサルは森でほぼ草食で生活していたようですが、ある時、肉食獣の食べた動物の死骸の内臓や脳みそを食べ始めたことで、脂質(特にコレステロールとDHA)を多く摂ることに繋がり、これこそが人類への進化を促したと。賢くなるためには脂質が重要だということですね。現在でもDHAは頭に良いとされていますよね。

また、ノルウェーの妊婦さんの実験で、タラ肝油とコーン油を毎日10ml摂取してもらったところ、タラ肝油を摂った妊婦さんは、臍帯血や母乳のオメガ3の含有量がコーン油の倍程度多く、ベビーたちの知能レベルも総じて高かったということです。

頭の良い子供にするにはやはり脂質に含まれるDHAが大切ということですね。ダイエットの際に脂質を絶ってしまうのは、脳への栄養が行き渡らなくなってしまうリスクもあるので、気をつけないといけませんね。

さらに、単にカロリーを減らすだけのダイエットはNG!と。そもそも、カロリーを燃やしやすい体質を作ることが重要で、燃焼に必要な栄養素としては、ビタミンBと鉄と、不足しがちな方はサプリなどで補い、その上でタンパク質をきちんと摂り、糖質を制限するやり方が効果的だと。

また、正しいダイエット方法は年齢や体質によって異なり、特に注目すべき点は筋肉量。筋肉量によって、運動すべき内容も変わってくるとか。そして、もちろん栄養バランスはダイエット中にも重要なので、何か一つの食材に限定したダイエットはお勧めできませんと。

最近流行っている断食については、デドックスし身体の機能をリセットさせてくれるスイッチが入るので総じてポジティブな影響が期待できるようですが、こちらも体質によるようですので、断食する前に身体に合っているかどうか、またどの程度の強度(期間)の断食が合っているのか、血液検査でチェックした方が良いと。断食が合わない体質の方もいるとのことです。

やはり、年齢、体質によって効果的なダイエット方法も異なるのですね。私も若かれし頃、○○ダイエットというと、それしか食べないダイエットをしては三日坊主で終了という経験を何度もしたことがありますが、栄養バランスを崩すことで逆に代謝の悪い体質になり逆効果だった?!のかもしれません。良かれと思ってやっているダイエット方法が実は大いなる間違いがあったということに気が付きました。

また、太りたくない=カロリーを抑える、とつい考えがちですが、この考え方も間違っていたのだなと実感しました。これから食欲の秋でどうしても太りやすくなってしまう時期ですが、健康的に太らないように気をつけるには「糖質を抑えてタンパク質をきちんと摂る」ということを心がけてみたいと思います。

次回の座談会予告

見て、聞いて、食べて スーパーフードで美味しく綺麗に!

薬学部の教授で、日本スーパーフード協会の理事をされている井手口直子先生に、スーパーフードの基本から、生活の中でどのように活用すれば効果的なのか、そして最新のスーパーフード事情について、さらに、薬、サプリメント、健康補助食品、そしてスーパーフードについて、薬学のエキスパートの視点から、それぞれの成分や構造、そして効果の評価や安全性について科学的な根拠に基づいた専門的なお話をいただきます。

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